木の家づくりにおいて調湿性能を持った断熱材が必須だと考えています。
壁体内結露に起因する不朽・劣化から木の家を守る為に呼吸する断熱材を採用します。
寒い冬、外気温0℃ 室内温度20℃の場合を必ず壁体内において結露現象を起こしてしまいます。これは自然現象であり避ける事の出来ない事実です。温度差により発生した湿気を一時的に断熱材が吸湿し湿気から木を守ります。日中陽が昇り屋根が照らされると、温められた小屋裏の空気は棟換気口を出口とする気流が生まれます。その気流は外壁側通気層を上昇し吸湿した湿気を外に放出してくれます。この様な自然の力を利用して湿気から木を守れば永く住み継げる事ができます。建物の気密性を上げるにはビニールを貼れば簡単ですが、壁体内結露による建物の劣化を招いてしまいます。また土に還らない素材(ビニール・ウレタン・発砲スチロール等)で出来た断熱材は環境汚染の原因にもなり、万が一の火災発生時においては有毒な煙を発生させる原因にもなってしまいます。

当社では、呼吸性能を有する羊毛断熱材(枯渇しない無限の資源)もしくはセルロースファイバー(再生新聞紙=パルプ=循環資源)を採用しています。
 

羊毛断材

ウールの繊維は、複雑な構造から成っています。2種類の異なった細胞からできたウール繊維は、それぞれ細胞の成長スピードが違うため、1本1本くるくると捻れた繊維を作ります。クリンプと呼ばれるこの縮れがウールの最大の秘密です。クリンプによってウールは60%もの空気を含むことができ、この空気の層が外気を遮断することで、ウールは優れた断熱性能を発揮します。
また、ウールの繊維表面は、スケールと呼ばれるウロコ状の表皮が重なり合って形成され、表面を覆っている薄い透明な膜は水をはじきますが、スケール自体は気体となっている水蒸気を内部にどんどん浸透させるという性質を持っています。
湿度の高い環境下ではスケール内に湿気を吸湿し、乾燥した環境下では内部に蓄えられた水蒸気を放湿して壁内の湿度をコントロールします。
このように、まるで生きた組織であるかのように吸放湿することから、ウールは生きている繊維と呼ばれています。

羊毛断熱材(枯渇しない無限の資源)

セルロースファイバー断熱材による優れた性能

セルロースファイバーとは、新聞紙を細かく粉砕しホウ酸(難燃・防虫)を添加した繊維系断熱材です。パルプの繊維が複雑に絡みあい微細な空気層を形成し非常に高い断熱性能と遮音(吸音)性能を発揮します。透湿性内装仕上げ(漆喰など)を施すと高い調湿性能を発揮し夏涼しい室内空間となります。アメリカ発祥の断熱材で米国ではエコな断熱材として広く普及しています。

【得られる性能と効果】
・高い断熱性能で冬暖かい
・高い調湿性能で夏涼しい
・光熱費の軽減
・家族と地球に優しい素材
・結露抑制でカビ・ダニを予防
・ホウサン混和で害虫予防
・優れた防音性能で安静な暮らし
・難燃性能により火事に強い

以下の条件に当てはまる方は、ぜひご検討ください。
1.夏涼しく、冬暖かく暮らしたい
2.光熱費を抑えたい
3.家を長持ちさせたい
4.生活臭の少ない暮らしがしたい
5.騒音に悩まされている
6.音楽練習室を作りたい
7.カラオケルームを作りたい

※詳しくはコチラをご覧ください。